2017年05月22日

70期司法修習生採用終了と71期生に向けて

70期司法修習生の採用は、いろいろと紆余曲折がありましたが、最終的には非常に良い方に入っていただけることになりました。70期の採用活動をした実感としては、司法修習生の就職難はそれなりに和らいできたのではないかと思います。逆にいえば、弊事務所のような特殊な小さな事務所としては、採用活動は難しくなってきたかなという実感があります。とは言いながらも、約40通のご応募をいただき、10人近くにお会いしてお話をお聞きしました。このような事務所でも40通程度の応募があるということは、面接までたどり着くということは、けっこう大変なことだと思います。そうした意味で、71期司法修習生(予定)の方は、司法試験が終わって疲れているとは思いますが、積極的に就職活動を始めるべきかと思います。うちのような事務所では、今から71期の募集をするのは現実的ではありませんので、合格発表が出て、70期の方が働き始めた後で、次の募集について考えることになりますが、5大事務所をはじめとする大手事務所は既にエントリーを開始し、6月1日から個別面談を始めるようです。この時期でないと会えない事務所もたくさんありますので、現時点ではこうした大手事務所を志望していない方でも、エントリーしてみて、個別面談の経験を積むことをお勧めします。こうした大手事務所の先生は、高いタイムチャージをとっておられる方々ですので、そうした先生方と無料で(場合によっては食事つきで)お話ができる機会をいただけるということは、非常に貴重な機会です。積極的にアプローチしてみてください。合格発表後は思った以上に時間がありません。修習地が地方になってしまうと、なかなか東京で面接を受けることも難しくなります。まずは今のうちに経験を積むことが大切だと思います。大半の方が大学時代に就職活動をしたことがないと思いますので、一般の就活本なども含め、就職活動の常識について、いろいろと勉強すべきだと思います。大学生の就活生よりも常識がない方が多いですので、一般常識を身につけるだけでも、大きなリードを保つことができます。頑張ってください。
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2017年03月03日

70期司法修習生及び経験弁護士の採用情報

様々な事情があって、なかなかこのブログの更新もできないままになっています。何かを書こうと思ったときにかぎって、いろんな事件が発生します。もう少し気楽にいろんな話題を発信したいのですが・・・。

そんな中であえて発信する優先度の高い情報としては、弊事務所の採用に関するものがあります。私が住友銀行を退職して14年が経ちました。銀行には13年11カ月いましたが、銀行を辞めてからの期間の方が長くなってしまいました。最近、横尾宣政さんの「野村證券第2事業法人部」という本が出たので読んでみたのですが、昔の野村證券の職場環境は昔の住友銀行に通じるものがあるなあと思って感慨深いものがあります。その当時に比べてみれば、最近は電通の問題が起きたりしていますが、総じて今の企業の職場環境はホワイト化していると思います。法律事務所の方が狭いムラ社会なので、ブラックな要素が多いこともあります。そういう意味で、企業法務志望の方はインハウスという選択肢も十分魅力的なものだと思います。私などは会社を飛び出して、ようやく自由を得たという思いも強いので、今さらインハウスという選択肢は考えていませんが、実際のところ、私の現在の主要な業務は、6社の社外役員の仕事ですので、働き方としてはインハウスに近くなっている部分もあります。

法律事務所を立ち上げたからには、一般的な法律事務所でこなせる業務は一通りできるような態勢を整えたいと考え、そのために必要となる弁護士の方を募集してきたのですが、それは他の事務所に任せてしまって、自分の得意分野に専念した方がよいのではないかと思いつつあります。組織としては、自分と違うタイプの人を採用すべきだというのが起業マニュアル的なものには書いてあるのですが、そういうのは組織と言えるだけの態勢が整ってから考えるべきであって、今は私と価値観を共有できる人を探すべきかなという考えに変わりつつあります。法曹を目指してきた方に、法曹ではなく経営者目線で考えることを要求するのは非常に難しいものであり、もしかしたら司法修習生や経験弁護士の方の中にはそんな人はいないのではないかと思ったりもしていますが、私と価値観のあう奇特な方をゆっくり探すことにします。

ということで、「起業」とか「経営」とかに強い関心のある方を募集したいと思います。弊事務所の基本的な営業時間は10時から18時までですが、事務所の仕事がなければ、その間も自分の個人事件をしたり、個人的な勉強等をするのも自由です。逆に夜はいろんな異業種交流等のイベントに私は参加することが多いですが、そういう場に一緒についてくれば得るものもたくさんあると思います。社外役員等を通じて得た様々なノウハウを共有することができるなど、好奇心が旺盛であれば、他の事務所にはない貴重な経験ができますが、逆に訴訟案件はほとんどないので、法曹実務について満足な指導が得られることを期待してはいけません。もっとも、こうした私には教えられない専門的な法曹実務については、それぞれの分野の専門家の先生方の協力を得て、経験することはできます。所詮、私の小さな事務所ですので、私を説得できれば、何でもできます。ただし、私は儲かるからといってつまらなそうな仕事には興味がないので、過払いとかを大量にやりたいとか言われてもお断りをします。儲けたいのであれば、他の事務所をお勧めします。詳しいことは、直接お会いしてお話させていただければと思います。
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2016年09月12日

70期司法修習生(予定)の方へ

2016年9月6日に司法試験の合格発表が行われ、1583名の方が合格されたようです。大半の方々は、70期司法修習生として、約1年間の司法修習に励むことになります。司法修習のために申込書類の提出期限が9月13日消印有効ということで、修習地の希望をどうすべきか等、悩んでいらっしゃる方も多いと思います。某巨大掲示板を見ていると、いろんな人がいろんな書き込みをされているのですが、部外者と思われるおかしな書き込みが目立ちます。大半の方々は法科大学院を出ていらっしゃるはずなので、実務家教員や先輩などによく実情をきいた方がよいと思います。このタイミングで書いても、役に立たないとは思いますが・・・。

例えば修習地の希望はあくまで参考資料にすぎず、第1志望から順番に埋まっていくものではありません。第1志望に新潟と書けば新潟の志望者は定員までいないようなので、第2志望に釧路をネタとして書いたなどという、釣りとしか思えない書き込みがありましたが、この方が釧路になる可能性は極めて高いです。全修習地にうまく配置する必要があるのですから、第2志望に釧路を書けば、釧路の定員が1名埋まることになり、修習地を決める担当者はホッとすることになるでしょう。

就職するには、東京か地方か、などという不毛な議論もありましたが、弁護士の知り合いがいれば、東京の方がよいなどという短絡的な結論にならないと思われます。東京では様々な事件があるとしても、それは別々の弁護士が担当しているのであって、1人の弁護士が幅広く担当できるわけではありません。東京では競争が激しく、案件の種類が特化してしまうので、幅広い経験をするのは難しい。特化した職務経験しかない弁護士は、地方にいっても役に立たない。東京だと即独支援があるとかいうなどということが利点だと主張している人は、業界のことを全く知らないのだなと思います。地方だとそんな仕組みがなくても先輩弁護士がいくらでもサポートしてくれるのだけれど、東京だとわざわざ仕組みを作らないとサポートできないというだけです。即独するなら地方の方が圧倒的に楽であることは、少しでも業界のことを知っていればわかるはずなのですが・・・。東京では国選も弁護士会の法律相談もほとんど回ってこないし、管財事件なんて倒産村にいないと事実上受任できません。弁護士の大多数の方にとっては、地方の方が充実した弁護士生活を送ることができると思います。

東京でないとなかなか経験できない特殊な仕事を志望するのであれば、東京志望というのは十分に理解できます。大手渉外事務所志望とか、先端的な知財事務所とか、それぞれの専門的な分野につきたい人であれば、東京は魅力的な職場になるでしょう。その場合は、単に東京志望というよりは、この具体的な事務所に入りたいという固有名詞の世界になると思います。下町ロケットの神谷弁護士にあこがれたので、そのモデルとなった鮫島先生の下でどうしても働きたい、といった発想です。結局のところ、東京か地方か、ではなく、どういう弁護士になりたいかによって変わってくるのだと思います。

充実した修習をしたいというのであれば、地方の方が圧倒的に充実しています。東京では人数が多すぎて、修習内容も希薄化しています。私は横浜修習でしたが、検察修習は検察志望者以外はほとんど放っておかれていました。ただし、そうは言っても東京で就職したいという方はたくさんいるでしょうし、その場合、東京周辺で修習していないと、就職活動はかなり不利になりますので、東京周辺の人気が高くなるのはやむをえない面もあります。私の場合でも、東京周辺の方であれば、ちょっと気にかかる人がいれば気楽に呼んで面接することはできますが、よっぽどのことがないかぎり、なかなか遠い地方の方をお呼びするわけにはいきません。その一方で、特定の地方での就職を考えている人は、修習地にその地域を選ぶことが極めて重要になります。1人を採用するのに、わざわざ公募して何十通もの履歴書をみるよりは、その地域の修習生を何人か面接して1人採用した方が楽なので、地方の就職情報はその地域外には伝わらないことが多いです。もし、希望する地域の修習にならなかった場合には、その地域の修習生の知り合いを何とか確保しましょう。

弊事務所も、弁護士会のひまわり求人求職ナビに70期の募集を追加しました。ただ、現実的な問題としては、70期の方が加わる来年12月以降に、弊事務所がどのような形態になっているのかは、私にもよくわかりません。希望者の方とゆっくり話し合うことになるのだと思います。就職は学校とは違いますので、仕事をしてもらわなければならないのですが、その意識が希薄な方が多いように思います。「私はこれがやりたい」という主張ばかりして、あなたを雇って私に何のメリットがあるのかわからない人が多いです。比較的時間のある今のうちに、実務家教員や先輩などと、よく相談してみることが大切だと思います。
posted by いいぜん at 16:18| Comment(0) | 日記